ゴッホにハマる(*^^*)
原田マハさんの「たゆたえども沈まず」を読み終えた。
(注)「たゆたえども沈まず」・・・パリの市章に刻まれた言葉(波に翻弄されても、決して沈まない)という意味
それは、オランダ人画家「フィンセント・ファン・ゴッホ」がフランスのパリに移住してから後の生涯を描いた小説である。
私はゴッホに興味がある。
きっかけは、今年の春、私が住んでいる神戸の美術館で「ゴッホ・アライブ」が開催されたことである。
それまで美術に全く関心を持っていなかった私なのだが、「興味の幅を広げたい」と思って、行くことを決心。それで、行くからにはゴッホについて調べていった方がより楽しめるだろうと思い、ネットや画集で生涯や作品について学び始めたのだ。
6人兄弟の長男として生まれたゴッホは、小さいときから感情のコントロールがうまくできなくて、中学校を退学した後も、叔父の経営する美術商を手伝うが、トラブルを起こし退職し。牧師を志しても精神的に追い詰められて断念。牧師になろうとしても異常行動を起こすことで、活動を禁止されたりと、何をやってうまくいかなかった。
生活の全ての費用は弟のテオに支えられ、ゴッホは27歳で画家を志し、37歳で拳銃自殺するまでの10年という短い時間の中で、2000点余りの作品を残している。
気性の激しさから、その時々の置かれている状況に左右され、作品のテーマも色調も様々。時代にそぐわない作風を持つ彼の絵画は、生きている時は1点しか売れなかった。
日本人の画商との接点から浮世絵に影響を受けたり、日本に憧れを持っていたことには驚いたし、ゴッホが身近に感じられた。
「たゆたえども沈まず」の表紙には彼の作品「星月夜」が描かれている。
「星月夜」私の1番好きな作品だ。
この小説で、ゴッホが亡くなる1年前に描き上げた絵画「星月夜」が彼が本当に描きたかったものだ、と表されている。
読み進めていくうちに、「星月夜」をそういう風に解釈することができるのか、と深く納得し、涙してしまった。
史実をモチーフにしたフィクション作品で、私にとっては少し重たい小説だった。
読み終わって時間が経った今も、胸が締め付けられる感じがする。
「星月夜」の絵画が好きで、今日もその図柄のTシャツを着用しているまめこだった 。
★見つけてしまった!
ゴッホと静物画ー伝統から革新へ
2023.10.17(火)- 2024.01.21(日)
SOMPO美術館で開催するみたい。
行ってみたいなぁ(^ ^)
今日が人生で一番若い日
自分の中で一度燃え上がった想いというのは、止めることができない(フィンセント・ファン・ゴッホ)