アラフィフまめこの日常 blog

まめこのつぶやき部屋

へしこいわし食す (>_<)

「へしこいわし」と聞いてピンっと来る人は少ないかもしれない。

「へしこいわし」とは北陸福井の郷土食である。

福井県のお土産と言えば、「越前ガニ」や「羽二重餅」「小鯛の笹漬け」といったものが有名だが、海産物コーナーにひっそり置かれているのが「へしこいわし」なのである。「へしこの魚」と言えば鯖の方が知られているかもしれない。

 

「へしこ」がどんなものかというと、内臓を取り出したとれたての鯖やイワシを塩漬けにして、その後1年以上米ぬかに漬け込んで熟成させた発酵食品なのだ。樽の中に漬け込むことを「へし込む」と言っていたことから「へしこ」とこの名がついたようである。

 

先日福井に遊びに行ったときにその「へしこいわし」を買ってみた。

私は地方に遊びに行くときは、自分のお土産はたいてい地元のスーパーで地元の人が普段食べるような食材を買うことにしている。なので私が買った「へしこいわし」はお土産として売られているものではなく、ふつうにおかずとしてパックされているものである。

「へしこ鯖」もあったのだが、鯖丸ごと1匹を糠に漬け込んだものはさすがに私にはサイズ的に大きく、小ぶりな「へしこいわし」の方を選んでみた。

それを今日は食べてみることにした。

パックを開けると糠の匂いがツンとした。イやな匂いではない。むしろ食欲をそそられるような匂いだった。

パックから魚を取り出すときは魚の脂で糠がベタベタした。

食べ方をネットで検索してみたら「糠を落とさずに焼く」のが良いらしい。

魚の表面の糠までも焼くのか?想像ができなかった。

魚焼きグリルで焼くには、すぐに焦げてしまいそうなので丸ごとアルミホイルに包んでトースターで焼いてみた。焼き加減は分からないので5分くらいに設定して、あとは焦げ具合を見ながらトータルで10分近く焼いたと思う。

糠もいい感じで焦げて、イワシからも脂がじゅわーッと出てプツプツいっている。

大成功!!

早速トースターから取り出しアルミホイルを外し、皿の上に乗せた。

焼けた糠も、また魚の骨も丸ごと食べられるらしい。捨てる所は一つもない。

少し箸でつまんで食べてみた。「しょっぱい!」(。>︿<)_θ

塩漬けにしたものだから当たり前だ (;^_^A

でも魚臭さは全くなく、なんかクセになる味だ。美味!!

白ご飯にすごく合う!

「ご飯があったらいくらでも食べられそう (^^♪」「夏だから塩分を補うのにもピッタリだ。しかも発酵食品。腸にも良さそう。」などと理由をつけて1匹食べてしまった。

 

まだ1匹残っている!

このまま食べるのもいいが、他の食べ方を調べてみたらチャーハンの具にしてみたり、パスタにもアンチョビの代わりに使ってもおいしく食べられるらしい。

今日の残りは何かアレンジをして食べることにしようか。

でもアレンジして無くなってしまうのは惜しい。白ご飯にもっと添えて食べたい。

「こんなことなら、もっと買っておけばよかった~。「へしこさば」の鯖丸ごと1匹でも十分に食べられたな~」と少し後悔するまめこだった。

 

新しい料理の発見は、新しい星の発見よりも人類を幸福にする (サヴァラン)